うんたら

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バイノーラルマイクあれこれ その2

      2016/03/17

バイノーラル録音については前から興味があり、1年ほど前にCS-10EMを買ったのですが、YouTubeで同製品の作例を聴いてみたところ、何かモヤモヤするものを感じてしまい、それが解決できず開封しないまま1年以上経ってしまいました。
これはCS-10EMのせいではなく、平面の映像に立体の音という視覚と聴覚から受けるイメージの差によるものではないかと。
むしろこの価格で手軽にバイノーラル録音を体験できる、いい製品だと思います。

世の中のバイノーラルマイク使いはどうしてるのかとYouTubeで作例を探してみると、耳元(マイク元?)で囁いたりコショコショ触ったりと、耳がくすぐったくなるようなネタ的な作品が多いようです。(国内国外とも)
環境映像とバイノーラル録音を組み合わせている作品もありますが、音楽もナレーションもストーリーもない10分の環境映像があったとして、果たして最後まで見てくれる人がどれだけいるか。
たぶん僕なら最初の30秒で次の作品を探しに行ってます。
しかもバイノーラル録音を体感するためにはヘッドフォンが必須なのでモニターの前から離れられませんし。

そこで面白い作例を探してみたところ、興味深いものをいくつか見つけました。
ぜひヘッドフォンで聴いてみてください。

波の音、風に軋む小屋の音などがとても効果的に録られています。
https://vimeo.com/24543381

 

冒頭の馬の蹄の音、女性の荒い呼吸音、森の中から聞こえるささやき声などがとても立体的に聞こえます。
https://vimeo.com/111419917

 

そして興味深いのがこの作品。
2:07あたりからバイノーラルマイクを使って金属のぶつかる音、足音、息使いといった音を別々に録音し、2:42でそれらをミックスして争うシーンの音を作っています。
ありのまま、見たままの音を録るのではなく、音を「作る」ためのバイノーラルマイクの使用例です。
https://vimeo.com/52598720

 

この3つの映像の共通点は「音の発生位置が映像と必ずしも一致していない」ということです。
環境音であったり効果音であったり、その場の空気を作り出すために使われているのが興味深かったです。
僕が感じているモヤモヤの解決策はこの辺にあるのかもしれません。

あともう一つの共通点は「不穏な空気」です。
他にもバイノーラル録音の作品も見てみましたが、その多くが不気味、陰湿、不安といったネガティブな印象を与える映像でした。
四方八方から音が聞こえる状況に不安を感じるのは人間の本質なのでしょうかね。

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